総務省 家計調査報告(貯蓄・負債編)によると、家計の金融資産が1880兆円(前年比3.9%増)となり過去最高を更新したそうです。
とは言え、総務省の報告を見ると金融資産の増加=家計に余裕がある世帯が増加しているとは一概に言えなさそうです。
家計の平均貯蓄額は1820万と増加傾向にありますが、勤労世帯に限れば平均額は1299万。全体の中央値(下から並べて真ん中の金額)は1064万円で全世帯の3分の2は平均貯蓄額以下となります。平均値と中央値の差が大きい要因は、一部の高所得層の方々が平均値を押し上げていて必ずしもボトムアップが進んでいるわけではないということでしょうか。
金融庁は『貯蓄から投資へ』を加速させるべくNISAやイデコなどへの積極投資への取り組みを進めており貯蓄・投資に対する意識の向上が今後の各家庭の課題になるのではないでしょうか。