『お洒落はお足元から! パート12』

皆様、こんにちは。福岡です。
今回ご紹介させていただくスニーカーはTom Sachs✖︎NIKE(トム サックス×ナイキ)です。トム サックスは人の名前で1966年ニューヨーク生まれの現代アーティストで大手有名ブランドと作品を作り上げる世界を魅了する彫刻家です。

我らがナイキさんとは2012年に開催した『SPACE PROGRAM:MARS』(宇宙計画:火星)のNIKEコラボからスタートしました。第一弾として発表されたスニーカー『Nike Craft Mars Yard 1.0』は宇宙旅行で役立つアイテムで宇宙飛行士が火星に持っていくとしたらとういうコンセプトで一般的にスポーツ用品としては扱われない素材を使用しました。車のエアバッグや船のマストに取り付ける帆、宇宙服の素材などを採用し機能性を持たせています。また火星の上を歩くことを目的とした凸凹のついたアウトソールを搭載し、摩耗・強度・折りたたみ試験など厳しい基準をクリアしていましたが実際に5年間履き続けると期待通りではない点が出てきました。強くて軽い素材を使用しましたが使用を続けると脆くなることが解り、地球上で履くと防寒性が高すぎてとても靴内が暑くて蒸れるそうです。なんてったって地上で履くこと考えてないですもんね。

これらの問題を打開するためにアップデートされた『Nike Craft Mars Yard 2.0』が2017年にリリースされました。見た目はカラーリングも含めて1.0も2.0もあまり変化がなく、部分ごとによく見ると使用されている素材が異なり1.0のオリジナルシューズに使用したヴェクトランという素材の代わりにより通気性が高く熱がこもるのを抑える特徴のあるトリコットメッシュ素材を採用し前作の1.0ではアウトソールは砂漠のような火星の表面を歩くために突起したパターンを採用していましたが都会での着用に適するように凸凹を反転させました。

この『Nike Craft Mars Yard 2.0』は様々な悪条件に適合するように作られていましたがニューヨークで最も悪天候とされる3月頃の雨が多く降る期間に履くと足が濡れたままになってしまう為、そこで作られたのが2019年に発売された『Nike Mars Yard Overshoe』です。雨の日に対応しようというシンプルな発想からデザインの計画が始まったと言われています。悪天候により濡れて冷たくなる課題はボートのロープや帆に使われている高強度な繊維のダイニーマ素材を使用することで解決しました。靴内部の温度上昇にも対応できる構造になっています。このOvershoeの白いベルトやスノーブーツのような上の部分を切り取ると中からは『Nike Craft Mars Yard 2.0』が出てきます。大胆にも切り刻んでMars Yardとして履いている方もみえました。

ちなみに16cmまでの可愛い子供サイズもありますので親子揃って履くこともできます。

ちなみのちなみに現在の市場価格はマーズヤード1.0と2.0ともに100万円近くオーバーシューズは10万円弱といったところです。私もトム サックスのように自分が当たり前や常識と思っていることに捉われず人様の目線となり、人から感じ、自身で考え様々なリスクに対応しお役立ちできるよう今後も活動して自分の信じる道を突き進んで参ります。皆様も火星に行かれる際は是非ともお足元はマーズヤード1.0を履きお洒落をして向かってはいかがでしょうか!
さあ、みんなでLet’sスニーカー!!!!!!!